infogrphics_standard_2015-07-22 4ヶ月に渡ったタルキール龍紀伝環境が終了しました。4ヶ月前にはここまでドラゴンが暴れまわる環境になるとは思いもしませんでした。しかもメタゲームが淀みなく流れ続けたことで一周するという現象も起きた近年稀に見る良環境だったのではないでしょうか。
一周するというのはトップメタに最強のデッキが存在しない時に起きる現象で、そのような環境ではある時点での暫定王者はメタられてしまうとトップメタの座を守り続けることができずに脱落してしまいます。そして時の暫定王者とともにメタゲームも停滞することなく変わり続け、一度脱落したはずのデッキに再びチャンスが巡ってくることを言います。その時点のメタにあった様々なデッキに勝利のチャンスが生まれる大変エキサイティングな環境だからこそ生まれる現象です。

タルキール龍紀伝環境ではプロツアー後のグランプリを席巻し続けたエスパードラゴンが防御者猛禽パッケージを擁するアブザンを筆頭とする各種メガモーフデッキに追い落とされてしまうのですが、その後メガモーフデッキは環境の王座に君臨するかと思いきや、緑信心やマルドゥドラゴンといったドラゴンデッキの台頭を許してしまいます。
そこで登場したのが一度脱落したはずのエスパードラゴン。序盤の圧力に欠けるドラゴンデッキをコントロールデッキが食うことで見事に復活し、メタゲームが一周しました。
その後環境末期にはトカゲとサイが暴れまわってマジック・オリジン環境が始まります。

ちなみに赤単は元から強力な火力を持ち合わせていた上、疾駆という強力な能力まで手に入れていたためメタの流れに関係なく安定して強力なデッキとして運命再編環境から引き続きトップメタの一角を占めることに成功しています。
infographics_standard_201504 infographics_standard_201505
infographics_standard_201506 infographics_standard_201507

記事の最後にはおまけで他のフォーマットのまとめも画像だけではありますが用意しています。

2015年4月2日から2015年7月22日のアーキタイプ別掲載数
アーキタイプ今回前回
赤単アグロ/R Aggro493-
エスパードラゴン/Esper Dragons458-
アブザンメガモーフ/Abzan Megamorph424-
アブザンアグロ/Abzan Aggro392-
緑赤信心/GR Devotion279-
アタルカレッド/Atarka Red259-
マルドゥドラゴン/Mardu Dragons226-
緑白中隊/GW Company183-
青黒コントロール/UB Control146-
ジェスカイトークン/Jeskai Token123-
緑赤ミッドレンジ/GR Midrange105-
緑白信心/GW Devotion98-
ジェスカイウィン/Jeskai Wins86-
シディシウィップ/Sidisi Whip85-
バントメガモーフ/Bant Megamorph76-
ナヤドラゴン/Naya Dragons75-
バント英雄的/Bant Heroic71-
アブザンミッドレンジ/Abzan Midrange65-
黒単アグロ/B Aggro61-
緑黒ドラゴン/GB Dragons52-
other8730
アイコン中の数字は「掲載デッキ数/4-0デッキ数」。
アイコンの縁はオレンジの方が長ければ勢力拡大中、赤ならば勢力衰退中。
右側に行くほどTier1に近づいていき、下側に行くほどコントロール色が強くなる。
ただしアイコンが重ならないことを優先しているので位置はおおよそのもの。

クラン別デッキ割合
Abzan99057.86%
Mardu30617.88%
Jeskai24414.26%
Temur945.49%
Sultai774.5%


おまけ

モダン(ランキング)
infographics_modern_DTK
レガシー(ランキング)
infographics_legacy_DTK
パウパー(ランキング)
infographics_pauper_DTK