スタンダード環境に大変革がおきるようです。ただし来年一年はこれまでと何も変わりません。
違いといえば今使ってるタルキールのこのカード、1年半しか使えないんだなぁということくらいです。
再来年からは春と秋にスタンダード環境のローテーションが起こります。

2年間使えていたものが1年半しか使えなくなるのは一見大きな損失のように思えます。
しかし現在のスタンダード環境に当てはめて考えてみるとどうなるか。

ニクスへの旅発売時点でラヴニカへの回帰とギルド門侵犯がスタンダードから落ちます。
これにより黒信心は群れネズミ、地下世界の人脈、夜帷の死霊を失うことになります。
同様に青白コンはスフィンクスの啓示、至高の評決、拘留の宝球を失います。
どちらのデッキも崩壊し新たなメタゲームが始まります。メタゲームが煮詰まり環境が停滞する期間が劇的に短くなるのです。
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現実にはラブニカのカードは落ちずM15が出るまでの間メタゲームはほとんど変わらず停滞し続けていました。
もしニクスへの旅発売時点でローテーションが起きていればニクスへの旅プレビュー期間に感じた興奮をそのままスタンダード環境にも持って行くことができたかもしれません。
トップメタには縁遠い存在でしたが様々な星座デッキがMOで結果を出すこともありましたのでその中のどれかがトップメタに食い込む存在になっていたかもしれません。
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新セットで提示されたコンセプトがプレビュー期間に喝采を受け、しかしスタンダードで鳴かず飛ばずのままローテーションを迎えて寂しく落ちていくことほど悲しいことはないと思いますが、1年半ローテーション制で春と秋の年2回メタゲームが生まれ変わるとなればそんな悲しいことはほとんど生まれなくなるのではと思います。

そういえば来年のプロツアーは当初4回全部スタンダードという衝撃的な発表がされていましたが、この変革を見据えた上での発表だったわけですね。こういうことなら納得の変更です。(現在は冬のPTがモダンに変更されています。)

他に考えられそうなメリットには以下の様なものがありそうです。
  1. 放置されたままの過去ブロックのストーリーが忘れ去られる前に回帰できる
  2. 大型セットと主軸メカニズムが増えて組み合わせも増大しデッキのバラエティが豊かになる
  3. 1年の3セット分に薄められていた魅力が半年間の2セット分に濃縮される
  4. 秋だけであった大型セット発売の興奮を春にも楽しめる
  5. ローテーションとともに大型セットが増える機会が倍になることでデッキビルダー大興奮

逆にデメリットには以下の様なものが。
  1. ローテーションが年2回になったらデッキを用意する苦労が増えてついていけなくなるかも
  2. 20年近く続いていた秋の大型セットのカードが2年間使えるという大原則が崩れる
  3. ブロックの増える速度が倍になったことで既視感を感じることが多くなりマンネリに繋がるかも
  4. 主軸メカニズムが増えてバラエティ豊かになったことでカードパワーのバランス調整が大変になりそう
3と4はそれぞれデザインとデベロップの腕の見せ所ですね。

カードの使用期間については元々基本セットのカードは2年間使えていたものが1年間しか使えないように変更されていますしメリットをかき消すほどのデメリットにはならないと思いますので年2回のローテーションについていけなくなる人がどれだけ増えるかが大変革の成否を分けるポイントになるのではないでしょうか。

この変革が最初に起きる再来年の春が今から楽しみです。